翠 リーダーズフォーラム

次世代を担う同士たちと語らう『介護の仕事のやりがいや魅力について』

2018年4月24日

翠 リーダーズフォーラム
(写真左から ホームヘルプセンター主任:松本ゆりこ/施設長:康 良成/ケアプランセンター介護支援専門員:大西恒平/デイサービスセンター主任兼相談員:藤井富彰)

施設長:康

康:リベルタが設立されて20年が経過しました。翠が20年前に開設した当初は介護職員の募集を行うと30~40名の応募がありました。生活相談員やソーシャルワーカーの応募になると100名近い応募になることもありました。
状況は様変わりし、介護業界全体の話ではありますが、介護職員の求人に対して応募は激減し、また、介護職を希望する学生も減少、介護系の専門学校が定員割れになる状況です。
このような状況の中で翠の未来を考える上で、今働いてもらっているスタッフ、また、今後介護の仕事に就こうと思っている方へのメッセージとして、翠で働こうと思ったきっかけや、介護の仕事の「やりがい」「魅力」について語ってもらいたいと思います。

翠に就職したきっかけは?

主任:松本

松本:保育の専門学校に通っていた関係で特養に実習に行く機会がありました。実習先で小柄な女性の介護職員が力技でない技術で介護をしている姿をみて、高齢者施設に関心を持ちました。

介護支援専門員:大西

大西:私は学生時代、北口理事長の人権論の授業を受講したことがあり、今なお残る差別問題について学んだことがありました。
大学卒業後、他業界に就職していたのですが、友人の誘いがあり翠に転職しました。

主任兼相談員:藤井

藤井:以前、医療機器の営業の仕事をしていて、人口呼吸器が必要な方などと接する機会がありましたが、日常生活に支援が必要な方に直接的に関わりたいと思い、翠の生活相談員の仕事に応募しました。

働いてみてどうでしたか?苦労した点や、やりがいは?

主任:松本

松本:最初は利用者様と何を会話していいのか悩みました。徐々に自分の名前と顔を覚えていただき、コミュニケーションがとれてきて、楽しく会話ができるようになりました。
今でも、ケアをしていく上で苦労する点はありますが、利用者様のことを何度もみんなで話し合い、どうケアしていくかをチームで取り組むことにやりがいを覚えています。

介護支援専門員:大西

大西:介護の知識が全くなかったので不安が大きかったです。また、当初は訪問介護の職員として勤務していたので、利用者様の自宅での調理には苦労しました。
ある日、一人暮らしの80代の女性宅に訪問したとき、台所にカレイの生魚がおいてあり、ヘルパーに調理をしてほしいとのことでした。カレイの煮つけを作り、召し上がっていただいたときに「おいしくできてて、うれしいわ」とおっしゃって頂いたときは、私もうれしい気持ちになりました。

主任兼相談員:藤井

藤井:生活相談員の立場上、利用者様や家族様、関係機関との連絡調整に気を使います。
時には厳しい指摘を受けることもありますが、誠心誠意対応し、理解が得られた時にはお互いに信頼関係を築くことができました。
「君がいてくれて助かったよ。これからもよろしくお願いしますね。」等の声を頂くことができた時、この仕事にやりがいを感じます。

今後介護の仕事に就こうと思っている方へのメッセージ

主任:松本

松本:精神的・肉体的に厳しい仕事ですが、やりがいもあります。
利用者様が持っている力を発揮し、豊かな生活を送ることができるように、身近な存在として少しでもお力になれればと思います。

介護支援専門員:大西

大西:「できません」と言う事は簡単ですが、何事もやってみることが大切だと感じました。
現在はケアマネージャーのお仕事をさせていただいておりますが、担当させていただいた利用者様が、関わる以前より、その人らしくいきいきとした生活をされている姿を見たときは、この仕事にやりがいを感じます。

主任兼相談員:藤井

藤井:これからも利用者様、家族様、関係機関との信頼関係が築けるよう、仕事に取り組んでいきたいと思います。

施設長:康

康:有難うございました。核心をついたすばらしいコメントでした。
介護の仕事の中にはやりがいや魅力がたくさんあるんだなあと感じました。受け取り方や感じ方、気づき方も人それぞれのようです。少し立ち止まり、自分の気持ちを整理し、今の仕事のやりがいや魅力について考えてみるのもいいものだと思いました。
藤井さん、松本さん、大西さん大変お疲れさまでした。

© 2018 社会福祉法人リベルタ. All Rights Reserved.