光生園 リーダーズフォーラム
次世代を担う同士たちと語らう『光生園-現状と課題について』
2018年4月3日
(写真左から 館長:方/生活介護スタッフ:吉田/サービス管理責任者:平澤/介護主任:相澤)
方:生江障害者会館が設立され33年、リベルタが事業運営を始め約15年経過しようとしています。
現在障害福祉サービス4事業、障害者会館に隣接するグループホーム、計画相談が(児・者)2事業、放課後等デイサービス2ヶ所、大阪市受託事業が1事業と多機能的な事業展開を進める中、課題や問題点を感じるところはありますか?
平澤:1日の利用者様が8倍以上の定員になり、スタッフも6倍近い人員となった事で、各事業間での報告・連絡・相談などの連携がとれていないなどの課題がありました。その課題を解決するため、サービス管理責任者を中心とした委員会で様々な取り組みを進め、利用状況などのミーティングを行い、現場スタッフとの意思疎通も図っています。
方:事業間の連携は必ず必要になってきます。今後も継続して議論する場や検討する場を多く作っていきましょう。
光生園はこれまで利用者様の生活課題に共感し、解決に向けて進めてきたからこそ、事業拡大に繋がったのかもしれません。
今後も委員会や現場で議論する時は、利用者様に「寄り添う」支援を柱に進めてください。
吉田さんは新人職員として、今何か悩みや課題はありますか?
吉田:私は高齢者支援に携わってきて障がい者支援は初めてになります。障がいの特性や違いについてもたくさんの事を学ばせていただいております。
利用者様によっては、日中を過ごされる時間に個々の特性やリズムがあったり、文字盤でのコミュニケーション、機能訓練など様々な支援の形があります。高齢者支援で経験したことだけが全てではないことを改めて感じました。
方:相澤さんはどうですか?
相澤:私は、光生園で食事・排泄・入浴介助等全てが初めての経験で、一つ一つの対応の違いに慌てたりしながら「してやる」「してあげる」という気持が先行し、注意をよく受けました。
そんな中バイク運転中に交通事故に遭い足を骨折してしまったのです。支援する側から受ける側に立った時、初めて気づいたのが支援は「してあげる」ではなく「支援がその方にどう寄り添い役立つことで、ともに喜びを感じるか」という心の持ち方だと気づきました。
平澤:相澤さんの中で起こった変化はとっても大事な事だと思います。「してやる」「してあげる」では、支援者が全て決めるという利用者様の「自己選択・自己決定」を奪う事になります。
吉田さんもぜひ今の相澤さんの心の変化や在り方を覚えておいていただきたいと思います。
方:相澤主任はぜひその事を、他の事業スタッフにも発信してくださいね。
平澤さんはサービス管理責任者としての支援をどのように考えますか?
平澤:サービス管理責任者が利用者様の個別支援計画を作成するにあたり、重要な事は「自己選択・自己決定」です。
それには、利用者さまとのコミュニケーションを多く図る事が必要であり、生活状況や変化を捉えて利用者様と一緒にふり返りながら進めていく事をします。そこに「寄り添った」支援が生まれるのではないかと考えています。
方:そうですね。現場ではスタッフが利用者様の状況だけではなく、日常のお話を聞かせていただいて気付いたことが支援に繋がるというケースもあります。今後もそんな空間や環境を作っていく事が大事ですね。
平澤:吉田さん最後にどうですか?
吉田:光生園の利用者様は年齢層が広く、リベルタの他の施設とそこが大きく違います。子どもたちや、高齢者、障がい者の方への総合的な支援ができないか、今日のお話で自分の働き方が見えてきた気がしました。でも今は目の前の利用者さまに寄り添った支援となるよう一つ一つ進めていきたいと思います。
方:まだ話足りないようですが、今後違う場でまた議論できることを楽しみにしています。私たちは常に向上心を持ち、利用者様から信頼していただけるよう「寄り添った支援」を心がけていきましょう。
皆さんもどうもありがとうございました。
翠
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