理事長挨拶

社会福祉法人リベルタ創立２０周年を迎えて

　本年７月１日で社会福祉法人リベルタが創立されて２０周年を迎えました。
この２０年の間にデイサービスセンター翠（みどり）を皮切りに特別養護老人ホーム白寿荘やグループホーム、サービス付き高齢者住宅、障害者施設など多くの事業を展開して参りました。
こうした事業を推進することができましたのもリベルタの役員や従業員、利用者などの関係者が多くの貢献をしていただいたからであります。

　日本社会は人口変動によって、社会的課題も大きく変化しています。
現在のところ日本全体の人口減少はわずかでありますが、生産年齢人口（１５歳～６４歳）だけを取り上げると激減しています。１９９５年の約８７００万人から２０年が経過した２０１５年には約７６５０万人となり、１０００万人以上減少しています。その減少分以上に６５歳以上の高齢者が増加しています。
まさに高齢者の増加によって人口減少が覆い隠されてきたといっても過言ではありません。
これから２０４２年までの四半世紀は高齢者の絶対数が増加し続け、高齢化率はその後も増え続けると予測されています。

　大阪府に焦点を当てていくとこうした変化がより身近に感じられます。
大阪府の１９８０年と３５年が経過した２０１５年を国立社会保障人口問題研究所のデータで比較すると明確にその姿が浮かび上がってきます。
もし大阪府の人口が１４歳以下の子どもだけだとすれば、約２０７万人が約１０４万人に減少しており、人口が半減していることが分かります。
一方、６５歳以上の高齢者だけなら約６１万人が約２４０万人になっており、約４倍の増加になっています。著しい変化であります。

　本法人の「リベルタ」という名称は「自由」という意味です。
まさに高齢者が自由に人権・環境･安全が守られた状態で生活を営むことができるようにすることが、リベルタの重要な目的であります。さらに弱者・被差別者へのあらゆる差別をなくし人権を確立することが本法人の創立理念であります。

　創立２０年の節目にあたって、今日の社会的課題と創立理念を十分にふまえ、今後とも社会的要請に応えるために最大限の努力をしていくことを申し上げ、創立２０周年のご挨拶とさせていただきます。

地域在宅サービスステーション翠　竣工式の様子　1999年3月24日

生江特別養護老人ホーム白寿荘　竣工式の様子　2004年3月25日